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水中・海辺のごみ拾いを考える

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今日は木曜日。
定休日でお休みをいただきました。
あれこれやらなきゃいけないこともあって・・・バタバタの一日でしたが。
今週末の北の海でのダイビングができるかどうか・・・風次第。

ダイブテリーズ
漁網も水中に残されたらゴミです!

こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。
海中や海辺のごみ拾いは、環境保護の意識を高めるために重要な活動です。
多くのダイバーや自然愛好者が「きれいな海を守りたい」という強い想いを持って参加しています。
しかし、ごみを拾うこと自体が目的になってしまい、拾ったごみの処理方法や、その影響について十分な考慮がなされていないことがあります。
水中や海辺のごみ拾いにおいて何を考えるべきかを、個人的にこう考えています!ということを書いてみます。
今日のブログのタイトルは・・・
水中・海辺のごみ拾いを考える:本当に必要なこととは?
興味のある方は読んでみてください。ダイブテリーズ

ゴミ拾いの目的を明確にする

ダイブテリーズでは、海辺、水中のごみ拾いは日常の活動として行っています。
ゴミ拾いを行う際、まず第一に「なぜゴミを拾うのか」という目的を明確にすることが大切です。
多くの人は「海をきれいにしたい」「海洋生物を守りたい」と考えて参加していますが、その一方で、現実的な課題にも目を向ける必要があります。
たとえば、どのようにして拾ったゴミを処理するのか、持ち帰ることが可能かどうか、という問題です。
これらの課題に答えるためには、まず「どんなゴミを拾うのか」を考えることが必要です。

拾うべきゴミと拾うべきでないゴミを見極める

ゴミ拾いの際に重要なのは、すべてのゴミを拾うことが「正しい」とは限らないという点です。
特に、水中や海辺では、生き物がゴミを住処や隠れ家として利用していることがあります。
そのようなゴミを取り除くことは、逆に生態系に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、長い間海底に沈んでいるタイヤや金属片、空き缶などは、そこに住む生物にとって安全な場所となっていることもあります。
そのため、ゴミ拾いの前には、以下の点を考慮することが推奨されます。

拾うべきゴミ:新しく漂着したプラスチックやビニール、漁網など、明らかに環境に悪影響を与えるもの。
拾わないべきゴミ:長期間放置されているが、生態系の一部となっている可能性のあるもの。

ダイブテリーズで実施しているPADIダイブアゲインストデブリSPコースでは、この見極めも紹介しています。

ゴミの処理方法を考える

ゴミ拾いを行う上で、多くの人が直面する問題は「拾ったゴミをどう処理するか」です。
多くの指導機関や環境団体は、ゴミを拾うことを推奨していますが、拾ったゴミをどのように処理するかについては十分な指導がなされていないことを見かけます。

ダイブテリーズの取り組みでは、家庭ごみとして処理可能なものに限って持ち帰ることを推奨しています。
例えば、プラスチックボトルやビニール袋、ペットボトルなどは、自宅で処理することが可能です。
しかし、以下のようなゴミについては、専門の業者に依頼するか、処理方法を慎重に検討する必要があります。

大きな漁網や漁具:これらは家庭ごみとして処理することができないため、適切なリサイクル施設や自治体のゴミ処理場に相談する必要があります。
有害な化学物質を含むゴミ:バッテリーや油の付着した布などは、特に注意が必要です。
これらは環境への影響が大きいため、専門的な処理が求められます。
そのため、もしこのようなゴミを見つけた場合、手を出さず、記録し、適切なタイミングで処理していただくようにしています。

環境負荷とリソースを考慮した活動

ゴミ拾いはその場での問題を解決する一方で、新たな問題を生む可能性もあります。
特に、大量のゴミを回収するために大きなリソース(時間、人手、費用)が必要になることがあります。
このため、すべてのゴミを一度に「ゼロ」にすることを目指すのではなく、持続可能な方法での活動が重要です。

以下は、持続可能なゴミ拾い活動を行うためのポイントです。

少人数での定期的な清掃活動:一度に大量のゴミを回収するよりも、少人数で定期的に清掃を行う方が、長期的な効果を期待できます。ダイブテリーズのスタイルはまさにこれです。
ゴミ拾いの前に現地調査を行う:どのようなゴミが多いのか、どれくらいの量があるのかを事前に確認し、計画を立てることで、効率的に活動を進めることができます。
地域の自治体やリサイクル業者との連携:特に、大きなゴミや特殊なゴミについては、専門の業者との連携が不可欠です。自治体と協力することで、処理コストを削減できる場合もあります。

環境教育と啓発活動の重要性

ゴミ拾いは、単にゴミを回収するだけでなく、参加者に環境問題についての理解を深めてもらう良い機会です。そのため、ゴミ拾いを通じて以下のような啓発活動を行うことが重要です。

ゴミの種類とその影響を学ぶ:プラスチックが分解されずに海洋に残り続ける問題や、化学物質が海洋生物に与える影響について学ぶことで、より意識的な行動が取れるようになります。
日常生活でのゴミ削減の方法を共有する:ゴミ拾い活動だけでなく、日常生活でどのようにゴミを減らすことができるかを共有することで、ゴミの発生自体を減らすことができます。

ゴミゼロを目指さない理由

「ゴミゼロ」が必ずしも「正義」でないと考える理由は、環境そのものの複雑さにあります。
自然の中には、ある種の「ゴミ」が長期間にわたって存在しており、それが特定の生態系の一部となっている場合があります。
このような場合、すべてのゴミを一律に取り除くことが、逆に環境に悪影響を与えることがあります。
そのため、ゴミ拾い活動では「すべてのゴミをゼロにする」のではなく、「必要なゴミだけを適切に取り除く」ことを目指すべきです。

まとめ

水中や海辺のゴミ拾いは、環境保護のために大切な活動ですが、それを効果的に行うためには計画的で持続可能なアプローチが求められます。
拾うべきゴミと拾わないべきゴミを見極め、適切な処理方法を考え、長期的な視点で活動することが重要です。
また、参加者一人ひとりが環境への影響を意識し、持続可能な未来のために行動することが求められています。

最後に、ゴミ拾い活動は「海をきれいにする」だけでなく、参加者が環境問題について学び、意識を高める貴重な機会でもあります。
そのため、単なるゴミの収集にとどまらず、持続可能な未来のための一歩を踏み出すきっかけとして、今後もこの活動を続けていくことが大切です。

ダイブテリーズのダイビングツアーでは日常的に少しでもいいからゴミを拾う!という気持ちでやっています。
スタッフが基本的にゴミを集める袋をもって潜っています。
もし見かけたら、スタッフにお知らせください。
また自分自身で水中のゴミを選別して拾うための知識を身に着けるPADIダイブアゲインストデブリSPコースの受講もぜひ考えてみてください。
あなたのちょっとしたお力が未来へきれいな海をつなぐことができるかもしれません。

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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