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ダイビングにおける餌付けの問題 – 環境保護の観点から考える

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3月末まで水木連休をいただいているダイブテリーズです。
定休日のブログは我妻担当。
今日もまじめに書いちゃいます。

ダイブテリーズ
いまだにこんなゴミを水中で拾うことがあるのです。

こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。
写真↑のようなゴミを水中で拾うのです。
いまだに・・・。過去のものだと思っていたのに。
海の生態系を守るためには、私たち一人一人が責任ある行動を取る必要があります。今回は、ダイビング業界で長年議論されている「餌付け」の問題について考えてみたいと思います。

今日のブログは・・・
ダイビングにおける餌付けの問題 – 環境保護の観点から考える
興味のある方は読んでみてください。

安易な餌付けがもたらす影響

ダイバーに「楽しい体験」を提供する手段として、魚への餌付けは確かに効果的です。
魚が間近に寄ってくる様子は、多くのお客様を魅了します。
ガイド側としても、確実に魚を見せることができ、お客様の満足度を上げやすいという利点があります。
(あまりいい言い方ではないですが「安易な方法」とも言えるかもしれません。)

しかし、この行為が海の生態系に与える影響は決して小さくありません:

魚の行動変化

餌付けを続けることで、魚たちは本来の採餌行動を失っていきます。
人間に依存するようになり、自然な生態が徐々に失われていくのです。
さらに深刻なのは、一部の魚種が攻撃的になり、ダイバーに危害を加える可能性も出てくることです。
実際、噛みつかれてしまったダイバーの話も昔はよく聞きました。

健康への影響

魚肉ソーセージなど、加工食品を餌として与えることの問題も見過ごせません。
これらの製品には様々な添加物が含まれており、魚の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
本来の食事とはかけ離れた食品を与え続けることで、魚の健康状態を損なう危険性があるのです。

1. 栄養失調

魚肉ソーセージは主にタンパク質を含んでいますが、魚に必要なビタミン、ミネラル、脂肪酸(特にオメガ3脂肪酸)が不足しています。
これにより魚が栄養失調になり、免疫力が低下し病気にかかりやすくなります。

2. 脂肪肝

魚肉ソーセージには脂肪分が多いものもあり、これを常用することで魚の肝臓に脂肪が蓄積して脂肪肝になるリスクがあります。
脂肪肝は代謝機能を低下させ、最終的には魚の命を脅かすことがあります。

3. 消化器官の不調

魚肉ソーセージに含まれる食品添加物(保存料、着色料、香料など)が、魚の消化器官に悪影響を及ぼすことがあります。
これにより、消化不良や内臓の炎症が引き起こされることがあります。

4. 感染症

栄養不足や免疫力の低下により、魚は以下のような病気にかかりやすくなります:

  • 白点病(イチモンジ病とも):免疫力が低下すると寄生虫に感染しやすくなります。
  • 細菌性感染症(エロモナス症、ビブリオ症など):環境ストレスや免疫力低下により細菌が活性化しやすくなります。
  • 真菌感染症:水質悪化や免疫低下でカビの感染が発生します。
5. 腎不全

魚肉ソーセージの塩分が多すぎる場合、魚の腎臓に負担をかけるため、長期間与え続けると腎不全を引き起こす可能性があります。

業界の現状と課題

残念ながら、現在でも一部のダイビングサービスでは「餌付け用」として魚肉ソーセージを販売しているところがあります。
聞いた話ですが、そのエリアの管理・監督的立場にある事業者でさえも、この行為に加担しているケースがあるようです。
まぁ、小銭稼ぎはできますからねぇ。

これは単なる環境問題だけではありません。
短期的な利益を追求するあまり、長期的な海洋環境の保全を軽視する姿勢の表れとも言えるでしょう。
世界的に考えて、「餌付け」という行為の問題点はいろいろ提起されていると思うのです。
そんな点でも日本のダイビングは、世界から見たらガラパゴス状態!といえるのかもしれません。

また、魚肉ソーセージを販売している事業者に対して、「やめようよ!」という指摘?をすると「営業妨害するな!」と言われてしまうこともあります。
これ、なにか違うような気がしています。

私たちにできること

ダイビング業界に携わる者として、以下のような取り組みを提案したいと思います:

1. 自然な形での魚との出会いを大切にする
2. お客様への環境教育を重視する
3. 持続可能なダイビング観光のモデルを確立する

餌付けに頼らなくても、美しい海中世界を楽しむ方法は数多くあります。
むしろ、自然のままの海の生態系を観察し、理解を深めることこそが、真のダイビングの醍醐味ではないでしょうか。

おわりに

短期的な利益や便宜よりも、長期的な視点で海洋環境を守っていく。
それこそが、プロフェッショナルとしての私たちの責務であり、未来の世代に美しい海を残すための唯一の道だと信じています。

この問題について、業界全体で真摯に向き合い、改善していく必要があるのではないでしょうか。
まず、餌付けなどの行為をやめる。
餌付けのために魚肉ソーセージをダイビングサービスで販売するのを自主的にやめる。

これだけでも変わってくることがあると思うのです。
長期的な視点で海洋環境を守る一歩を踏み出してみませんか?

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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