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ホエールウォッチングとスイムに思うこと

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3月末まで水木連休をいただいています。
とはいうものの、あれこれやっていた今日。
いろいろやることはあるんです。

ダイブテリーズ

こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。
私はダイビングインストラクターとして、日々ダイビングや海洋環境について考えています。
今回は、日本の冬から春にかけての海で注目されている「ホエールウォッチング」と「ホエールスイム」について、私の視点から考察しつつ、思うことをブログに書いてみます。
特に、ザトウクジラという素晴らしい生き物と人間の関わり方、そしてその影響について深く掘り下げてみたいと思います。

今日のブログは・・・
ホエールウォッチングとスイムに思うこと
興味のある方は読んでみてください。

日本の冬とザトウクジラの訪れ

日本の周辺海域では、冬になるとザトウクジラが繁殖や子育てのためにやってきます。
沖縄や小笠原諸島などでは、この時期にクジラの姿を見ることができるため、ホエールウォッチングが観光の目玉として定着しています。
ザトウクジラのダイナミックなジャンプや尾びれの動きは、見る者を圧倒する美しさがあります。
私自身、ダイバーとして海の中で彼らの存在を感じたとき、その大きさと優雅さに心を奪われた経験があります。

ホエールウォッチングは、船の上からクジラを観察するスタイルが一般的で、天候や海況が許す限り、安全に楽しむことができます。
船の安全が確保されていれば、参加者のスキルや体力にそれほど依存しないのも魅力です。
しかし、近年では「ホエールスイム」という新たなアクティビティが注目を集めています。
これは、実際に海に入り、ザトウクジラと一緒に泳ぐというもの。
確かに、クジラと間近で触れ合える体験は、想像するだけで心が躍ります。

ホエールスイムの魅力と現実

ホエールスイムは、ダイバーやスノーケラーにとって夢のような体験かもしれません。
私もPADIインストラクターとして、水中で自然と一体化する感覚がどれほど素晴らしいかを理解しています。
ザトウクジラの歌声を聞きながら、その巨大な姿を間近で見ることは、一生の思い出になるでしょう。

しかし、このアクティビティには、いくつかの現実的な課題が伴います。

まず、日本の冬から春にかけての海は、穏やかな日ばかりではありません。
特に沖縄や小笠原周辺の海は、風が強く波が高くなることも多く、時には厳しい環境での活動を強いられます。
ホエールウォッチングであれば、船の安全さえ確保できれば大きな問題にはなりませんが、スイムとなると話は別です。
泳ぐ人のスキルや体力、そして海況への適応力が求められます。
たとえば、強い潮流の中でクジラに近づくことは、初心者にとっては危険を伴う可能性があります。
私がダイビングを教える中で感じるのは、スキルが未熟なまま無理をしてしまうケースが意外と多いのではないかということ。

さらに、安全面だけでなく、ザトウクジラへの影響も無視できません。
ホエールスイムが増えることで、人間がクジラに近づきすぎる機会が増え、彼らの自然な行動にストレスを与える可能性があります。
ザトウクジラは繁殖や子育てのために日本近海を訪れているわけですから、その大切な時期に人間の介入が過剰になるのは避けたいところです。たとえば、子連れの母クジラが人間の存在を脅威と感じて休息が取れなくなったり、ストレスで行動パターンが変わったりする可能性も考えられます。

地域ごとのルールと沖縄での変化

こうした懸念から、ホエールスイムに対する規制が一部地域で始まっています。
たとえば、沖縄本島北部では、2026年からホエールスイムが禁止になる方針が決まったようです。
これは、クジラへの影響を最小限に抑えつつ、地域の自然環境を守るための措置と言えるでしょう。
一方で、独自のルールを設けてホエールスイムを継続している地域もあります。
たとえば、クジラとの距離を一定以上保つ、1日に泳ぐ人数を制限するなどのガイドラインが設けられています。

私個人としては、こうしたルール作りは非常に重要だと思います。
ホエールウォッチングもスイムも、この時期の観光資源として大きな価値があります。
しかし、商業的な利益追求だけが目的になってしまうと、クジラや自然環境への配慮が後回しになりかねません。
たとえば、ツアーオペレーターが利益のために人数制限を無視したり、クジラに過剰に近づくような行為を黙認したりすれば、長期的にはクジラがこの海域を避けるようになる可能性すらあります。
そうなれば、観光資源自体が失われてしまうでしょう。

スイムの影響をめぐる意見の対立

一方で、「ホエールスイムはクジラに影響を与えない」という意見も存在します。
確かに、適切な距離を保ち、静かに観察するだけであれば、クジラへのストレスは最小限に抑えられるかもしれません。
研究者の中には、人間がクジラに与える影響は一時的で、自然界の他のストレス要因に比べれば小さいとする見方もあります。
また、スイムを通じてクジラへの理解が深まり、保護意識が高まるというポジティブな側面を指摘する声もあります。

この意見には一理あると思います。
私自身、ダイビングを通じて海洋生物への愛着が深まり、環境保護に対する意識が強くなった経験があります。
ホエールスイムが、ただの観光ではなく、教育や啓発の場として機能する可能性は否定できません。
しかし、それが実現するためには、参加者全員がルールを守り、クジラへの敬意を持つことが大前提です。
残念ながら、すべてのツアー客やオペレーターがその意識を持っているとは限りません。

ルールとバランスの大切さ

結局のところ、ホエールウォッチングにしても、スイムにしても、自然と人間が共存するためにはバランスが不可欠だと考えています。
私はホエールウォッチングやスイムのオペレーターではないので、どちらのアクティビティも否定するつもりはありません。

ただ、商業的な目的だけで無理やり推進することは避けるべきだと強く感じています。
たとえば、クジラの行動を観察しつつ、最適な距離や人数を科学的に検証し、それを基にしたルールを設けることが理想的です。

PADIインストラクターとして私が伝えたいのは、自然と向き合うときには謙虚さが必要だということです。

ザトウクジラは私たちにとって貴重な存在であり、彼らの暮らしを尊重しながら関わることが求められます。ホエールウォッチングやスイムを通じて、多くの人がクジラの素晴らしさを知り、自然保護への意識を高めるきっかけになれば、それは素晴らしいことです。

最後に

日本の冬の海に訪れるザトウクジラは、私たちに感動と学びを与えてくれる存在です。
ホエールウォッチングやスイムは、その魅力を伝える手段として大きな可能性を秘めています。
しかし、その一方で、安全性やクジラへの影響を無視することはできません。
地域ごとのルールを尊重しつつ、観光と自然保護のバランスを取ることが、今後の課題となるでしょう。
私たち一人ひとりが、クジラと共存する意識を持ちながら、この貴重な体験を楽しんでいけたらと思います。

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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