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「いい塩梅」を知るということ

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今日はちょっとゆっくり出発で大瀬崎。
のんびり潜って16時過ぎに戻る予定です。
ダイブテリーズ

PADIコースディレクターの我妻です。
ダイビング指導を長くやっていると、必ず直面するテーマがあります。
それは「ルールを守る」と「柔軟に対応する」のバランスです。
プロとプロを目指す人に向けてブログを書きます。

今日のブログは
「いい塩梅」を知るということ
〜PADI規準と現場感覚の間で〜

興味のある方は読んでみてください。

PADIインストラクターであれば、誰もが「PADI規準(スタンダード)」というルールの存在を知っています。
講習を行う上で、必ず守らなければならない明確なガイドラインです。
それは、安全を確保し、世界中どこで受講しても同じ品質のトレーニングを受けられるように設計されたものです。

ですが、現場に出ると、必ずしもすべてがマニュアル通りにはいきません。
受講生一人ひとりの体力、理解力、泳力、恐怖心の度合い、そしてその日の体調まで、状況は千差万別です。

たとえば、オープン・ウォーター・ダイバーコースのマスククリア。
「水が鼻に入るのが怖い」という人もいれば、「鼻で息をしないってどういうこと?」という初心者もいます。
マニュアル通りの順序で進めることが理想ですが、その人にとって今、必要な説明や練習を入れないと前に進まない。
ここで指導者の力量が問われます。

「いい塩梅」は、ルール違反ではない

「柔軟に対応する」というと、「規準を無視しているのでは?」と眉をひそめる方もいます。
ですが、私は決して規準を軽視しているわけではありません。

PADIの規準は、最低限これだけは必要だというラインです。
つまり、「これを下回ってはいけない」が定められているのであって、「これ以上やってはいけない」とは書かれていません。

そして何より重要なのは、インストラクターが「何のために、そのスキルを教えているのか」を理解し、その目的に沿って的確に指導することです。

マニュアル通りに淡々と進めるより、目の前の受講生がそのスキルの意味をしっかり理解し、自分の身に置き換えて習得できることこそが本質です。

「人」を見る

「スタンダード」や「ルール」は大切です。
しかし、それが指導の中心になってしまってはいけません。

主役は「人」です。

講習の現場では、受講生が安全に楽しく学べること、そして修了後に「自立して楽しめるダイバー」になることが最終ゴールです。
そのためには、一人ひとりをしっかり観察し、今の段階に合わせて指導法を調整する必要があります。

ときには、スキルの順序を入れ替えたり、補足説明を丁寧に行ったり、ウォーミングアップの時間を増やすことも必要でしょう。
それは「規準から外れている」のではなく、「規準を守りながら、人を見てアレンジしている」だけです。

「堅物」でいるだけでは、届かない

ルールを守ることは大事です。
ですが、ルールだけを見て、人を見ないインストラクターでは、信頼は得られません。

例えば、泳力のあるスポーツ経験者と、水が怖くてスクールにたどり着いた初心者では、同じスキルの教え方が通用しません。
それぞれに対して、伝え方や進め方を調整するのは、むしろ指導者として当然の配慮であり、力量です。

今求められているものが何か?を素早く掴み、それに対して応えること。
これがインストラクターの力量です。

また、「これは絶対に外せない」「ここは重点的にやろう」とメリハリをつける判断力も必要です。
そのためには、「何を目的としているか」を自分の中に明確に持っていなければなりません。

「うまくやる」とは、誠実に・丁寧に

私が言う「うまくやる」とは、手抜きをすることではありません。
むしろ逆です。
ルールを守りながら、現場で丁寧に対応し、一人ひとりに誠実に向き合う。
それこそが、インストラクターとしてのプロフェッショナリズムだと思っています。

「マニュアルにはそう書いてあるけど、この人にとって今必要なのはこっちだ」と思ったときに、判断できる力。
その判断の根拠を、自分の経験・知識・観察に基づいて言語化できること。
これは、年数や経験を重ねて初めて身につく「現場感覚」です。

最後に:

「正しさ」と「やさしさ」のバランスを

ダイビングの世界では、「安全第一」は絶対です。
だからこそ、規準は守らなければならない。
でも、規準だけを見ていては、人の気持ちも理解も追いつきません。

「正しさ」を伝えながら、「やさしさ」も忘れない。
このバランスを大切にできる人が、信頼されるインストラクターであり、業界を支える存在になっていくのだと思います。

これからインストラクターを目指す方、今、講習で悩んでいるインストラクターの皆さん。
「いい塩梅」という言葉の意味を、ぜひ現場で実感してみてください。
そして、ルールの中で最大限に人と向き合うダイビング指導を、一緒に築いていけたら嬉しいです。

Dive safe, dive smart.
そして、心あるダイビングを。

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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