正解はひとつじゃない(シリーズ1)
今日は定休日。
お休みをいただいています。
でも、明日の海の準備のため、店にいる時間もあります。
こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。
「こうしなくちゃダメ!」って、誰が決めたんでしょう?
私は40年近く、PADIインストラクターとして多くのダイバーと向き合ってきました。
時代が変わり、器材が進化し、学習スタイルも多様になってきた中で、今でも変わらないと感じていることがあります。
それは、スクーバダイビングというのは、ひとつの“正解”だけでできているものではないということ。
もちろん、安全を守るための基本ルールや知識、そしてスキルの土台は大切です。
でも、それをどう理解し、どう使っていくかは人それぞれ。
だからこそ、インストラクターである私は、いつも「こうでなければいけない」という思考に縛られないようにしています。
今日のブログは
“正解はひとつじゃない”
〜40年の経験から思うダイビング指導のかたち〜
興味のある方は読んでみてください。
100人いれば100通りのダイビングスタイルがある
たとえば、中性浮力の取り方。
ある人にとってはフィンキックを抑え、呼吸だけで浮き沈みを調整するのが快適。
でも別の人は、やや前傾姿勢でバランスを取るのが落ち着く。
呼吸のリズムも、フィンの動きも、すべて「その人なり」があるんです。
それに、ストレスのかかり方も人によって違います。
マスククリアひとつとっても、鼻から水が入るだけでパニックになる人もいれば、平然とこなす人もいます。
どちらが優れているという話ではなく、その人の経験や性格、水への慣れ方の違いです。
そう考えると、「マニュアル通りにできなければいけない」「この通りでないとCカードは出せない」といった指導のしかたは、ダイバーの本質的な成長を阻んでしまうこともあるのではないかと感じます。
「しない方がいいこと」は教える。でも「こうしなきゃダメ」とは言わない
私のインストラクションの基本スタンスは、「やっちゃいけないことは伝える。でも、やり方は押しつけない」。
たとえば、ドリフトダイビングでのエントリーや安全停止の方法、シグナルフロートの使用方法などは、事故につながる可能性もあるため、「この行動は避けた方がいい」という明確なラインはしっかり伝えます。
でも、そこからどう安全に、そして自分らしく潜るかという部分は、本人が探し、考え、身につけていくもの。
その手助けをするのがインストラクターの役割だと思っています。
緩く教える=いい加減ではない
緩く教えることを心がけています。
でも、それは「甘い」とか「テキトー」ということではありません。
私が「緩く」教えるのは、余白を残してあげたいからです。
ダイビングは、ルールや手順だけではなく、経験とともに“自分でわかってくる”ものがたくさんあるから。
「今ここでできなかったとしても、その人が次の海でできるようになる可能性はある」と信じているので、詰め込みすぎず、必要なポイントを丁寧に伝えるようにしています。
それに、楽しさの中にしか“本当の学び”はないと思うんです。
「また潜りたい」「次はもっと上手くなりたい」──その気持ちが芽生えれば、自然とスキルは向上していきます。
インストラクターが全部を“教え込む”よりも、その人の中にある「楽しさ」や「好奇心」を引き出すことの方が、はるかに大事だと感じています。
ダイビングの自由さを守るために
私が初めて海に潜ったのは、もう40年以上前のことです。
まだ今ほど器材も洗練されておらず、情報も限られていた時代。
でも、あのとき感じた「水中で自由に動ける」という感動は、今も鮮明に覚えています。
だからこそ、今の若いダイバーたちにも「自由に海を楽しめる感覚」を知ってほしいし、それを奪うような“型にはめる指導”だけはしたくないのです。
Cカードを取ることはスタートでしかありません。
そこからどんな海を見て、どう潜っていくかは一人ひとり違います。
私たちインストラクターは、その旅立ちを応援する存在であるべきだと、私は思います。
おわりに
ダイビングには“正解”が一つだけあるわけではありません。
人によって違う、海によって違う、そして経験によってどんどん変わっていく。
それがスクーバダイビングの面白さです。
これからも私は、「しなきゃダメ!」を押しつけず、「こういう考え方もあるよ」「こうするともっと楽になるよ」と、緩やかに、でも本質を伝えるインストラクターであり続けたいと思います。
そして、どんな時代でも、「ダイビングって楽しいよ!」と笑顔で言える人を、一人でも多く増やしていきたい。
それが私の願いです。
ダイブテリーズの毎日ブログでいろいろ書いてます。
次回のブログは・・・
“緩く教える”ってどういうこと? 〜自由と安全のバランス〜
ということを書いてみます。お楽しみに!
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