“緩く教える”ってどういうこと? (シリーズ2)
金曜日。
今日はリクエストで大瀬崎へ。
ダイブテリーズは平日休日問わず海でのダイビングのリクエストをお一人様から受け付けてます。
PADIインストラクターの我妻です。
「緩い教え方」と聞いて、あなたはどんな印象を持ちますか?
「いい加減」「適当」「厳しくない」──たしかに、そんなイメージを持つ方も少なくないでしょう。
でも、私がダイビング指導で意識している「緩さ」は、そういう意味とはちょっと違います。
前回のブログでは「ダイビングには“こうしなきゃダメ!”は少ない」と書きました。
今回は、その延長線上で、「緩く教える」という私のインストラクションスタイルについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。
今日のブログはシリーズ第二弾!
“緩く教える”ってどういうこと?
〜自由と安全のバランス〜
ぜひ読んでみてください。
緩く教える=余白をつくる
ダイビングの講習を行っていると、さまざまなタイプのお客様と出会います。
真面目で完璧主義な方、不安が先に立つ方、マイペースな方、器材にすぐ馴染む方──それぞれに違う反応や成長スピードがあります。
そこで、私が大事にしているのが「余白」をつくること。
たとえば、あるスキルがすぐにできないときでも、すぐに「こうしろ!」と強く言わずに、一歩引いて本人の反応を見る時間を持ちます。
そして、「できなくても今は大丈夫だよ」「それは徐々に身につけていこう」と、安心感を与えるようにしています。
この“余白”があることで、本人が「失敗してもいい」「試してみよう」という気持ちになりやすくなります。そして、その中から本当の理解や気づきが生まれてくるのです。
「厳しさ」より「信頼」
もちろん、安全管理や事故防止のために「やってはいけないこと」はしっかり伝えます。
でも、それ以外の場面では、私から強く「こうしろ!」と指示することはあまりありません。
なぜなら、ダイビングという活動は“自立”が求められるものだからです。
インストラクターが全てを指示して動かしてしまうと、ダイバー自身が“考えて判断する力”が育ちません。
海の中で何が起こるかは誰にも予測できませんから、自分で判断し、落ち着いて対応できるダイバーを育てるためには、ある程度「任せる」ことが必要なのです。
これは「信頼」でもあります。
「この人ならできる」と信じて任せる。
その信頼は、相手にも伝わります。そして信頼された側は、自然とそれに応えようとする。
そういう関係性の中でこそ、深い学びが生まれるのではないかと思っています。
緩いからこそ、深く伝わることがある
緩やかな口調、焦らせないペース、柔らかい雰囲気──私の講習スタイルを見たある受講生が「教わっているというより、一緒に遊んでいる感じでした」と言ってくれたことがあります。
その言葉がすごく嬉しかった。
一緒にやる。見守る。気づいたらできていた。──それでいいじゃないか、と思っています。
もちろん、講習時間内に必要なことはちゃんと伝えます。
でも、その伝え方は“押し込む”のではなく“しみこませる”。
言葉を選び、タイミングを見て、相手の様子に合わせる。
緩やかだけど、芯のある指導。
そんなインストラクションを理想としています。
緩くても、基本は揺るがない
「緩く教える」と聞いて、「甘いのでは?」「規準を下げているのでは?」と感じる人もいるかもしれません。でも、私は決して“妥協”をしているわけではありません。
むしろ、基本はしっかりと押さえます。
たとえば、
* プレダイブセーフティチェックの重要性
* エアの残量管理
* 浮上速度や安全停止の習慣
* ドリフトやディープの際の浮力管理と浮上計画
など、安全に関わる部分は“曖昧にしない”のが私のスタイルです。
その上で、“それ以外の部分”──泳ぎ方や中性浮力の取り方、器材の使い方の工夫などは、個人のスタイルや体格、感覚に合わせて柔軟に見守っていく。
そのバランスこそが、緩やかだけど確実な指導に繋がっているのだと思います。
自分で気づいて、自分のものにしていく
人から教わったことよりも、「自分で気づいたこと」の方が深く心に残る──これは、多くの方が体験的にわかっていることではないでしょうか。
ダイビングも同じです。
「これは、こうするんだよ」と頭で理解するよりも、「あっ、こうしたら楽になった」「あ、今浮力が取れてた!」と、体で感じる経験の方が大切。
それを引き出すには、指導者が前に出すぎないことも大事だと思います。
だから、私は、敢えて“緩く”関わります。
あくまで主役はダイバー自身。私はその“伴走者”でありたいのです。
おわりに 〜緩く、でも本気で〜
緩く教える、という言葉には“優しさ”と“信頼”が含まれています。
でも、それは決して“いい加減”でも“手抜き”でもありません。
むしろ、長く安全にダイビングを続けていけるダイバーを育てるために、私は“緩さ”という技術を大切にしてきました。
次回は、実際によくある受講者のつまずき──たとえばマスククリアなど──を例に、どんなふうに“緩やか”な指導が役に立つのかを掘り下げてみたいと思います。
ダイビングは自由で楽しいもの。
だからこそ、その楽しさを失わずに学べるように、これからも「緩く、でも本気で」向き合っていきたいと、私は思っています。
明日は土曜日。
プールダイブのリクエストがたくさん。
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