日本のダイビングは“ガラパゴス化”しているのか?
水曜日。
夕方からはダイビングスクールのプール。
スキンダイビングを一緒に楽しんできたお客様。
水慣れはばっちりなのでスルッと行っちゃうかも?
こんにちは、PADIインストラクターの我妻です。
ダイビングに携わって40年近くになりますが、国内外で多くのダイビングスタイルを見てきた中で、ふと「日本ってガラパゴス化してるな…」と感じる瞬間があります。
今回は、そんな「ガラパゴス化」とは何なのか、そしてそれが良いことなのか、課題なのか、一緒に考えてみたいと思います。
決してガラパゴス化がだめだと言っているわけではありませんのでご了承ください。
今日のブログは・・・
日本のダイビングは“ガラパゴス化”しているのか?
ぜひ読んでみてください。
6回のシリーズが続きます。
■ BCDの形状が独特?
日本では、ジャケットタイプのBCDが主流です。
しかも、ポケットが大きめで、着脱が簡単なスタイルが好まれがち。
一方で、海外のリゾートやテックダイビングの世界ではバックフロートやウィングタイプがかなりの割り合い。
浮力のコントロールがしやすく、トリム姿勢を意識しやすい設計になっています。
もちろん、BCDに正解はありません。
ただ、自分にとってベストな器材選びをする上で、日本のショップではジャケットタイプ“しか”選択肢がないことも多く、それがスタイルの多様化を妨げている一因かもしれません。
ダイブテリーズのスタッフ、実は、バックフロートタイプのユーザー。
使い始めたら手放せなくなっています。
■ ネオプレーンシェルのドライスーツが主流
日本ではドライスーツといえば「ネオプレーン」がほとんど。
ところが、海外(特に寒冷地)ではもっと軽く、柔軟性のあるファブリックシェルタイプが多く使われています。
移動のしやすさや乾きやすさ、修理のしやすさなどを考えると、海外のドライスーツの方が理にかなっているとも感じます。
国内でのネオプレーン推しには、それなりの理由があるのも理解しています。
保温性や着心地の良さ、壊れにくさ。
だけど、それしか選べないのは、やはり“ガラパゴス的”かもしれません。
■ エンリッチドエアの酸素分圧が限定的
最近は日本国内でもエンリッチドエア・ナイトロックス(EANx)を使える施設が増えてきましたが、32%(NOAA 1)で固定されているケースも多々あります。
酸素分圧(PPO2)を1.4〜1.6に設定してダイビング計画を立てるのは、世界中で一般的なテクニックです。
ガスの選択肢が限られ、「提供されるEANxで潜る」ことが当たり前になってしまっている日本では、ガスを自分で選び、計画するという考え方自体がまだ根付いていない印象です。
■ ガイドスタイルが前提で、セルフダイビングが少ない
国内の多くのポイントでは「ガイド付き」が基本。
セルフダイビングをしたいと言っても、制限が多かったり、そもそも許可されていなかったりします。
これは安全面や管理上の理由もあるとは思いますが、世界的には「セルフが基本、ガイドはオプション」という場所も多いです。
セルフで潜れる技術と知識を持ったダイバーが、自由に海を楽しめる環境がもっと整ってもいいのでは?と感じています。
さらに、そのようなダイバーを育成するトレーニングをきちんとすることも業界の責任だと思います。
■ スチールシリンダーがやたらと多い
最後に、シリンダー。
日本ではほとんどのショップや施設でスチールシリンダーが使われています。
アルミよりもコンパクトで、重さもあるためウエイトが少なくて済むメリットはありますが、これもまた「これしか使えない」状況になってしまっている。
海外ではアルミタンクが多く使われています。
特にリブリーザーやテックの世界では軽量のカーボンやカスタムシリンダーも登場しています。
もっと多様な選択肢があってもいいはずです。
■ ガラパゴス化=悪ではない。でも…
日本の独自スタイルには、それなりの文化と歴史があると思います。
でも、世界と繋がっていく中で「これしか知らない」「他を試すチャンスがない」という状況は、少しもったいないと感じます。
そして、それが若いダイバーたちの可能性や経験の幅を狭めてしまっているとしたら、やはり見直す必要があるのではないでしょうか。
日本のダイビング文化を世界基準に近づけたい。
そのためには法律や国民性のハードルがあるのは承知しています。
■ 最後に
僕たちインストラクターができることは、「これが正しい」ではなく、「こういうやり方もあるよ」と伝えていくこと。
ダイブテリーズでは、これからも世界基準と日本文化、両方のバランスを大切にしながら、より自由で安全なダイビングを提案していきたいと思います。
「日本のダイビング=ガラパゴス」から、「日本のダイビング=多様性の宝庫」へ。
そんな未来を一緒に描いていきましょう。
このブログはシリーズで6回続きます。
次は「シリーズ第2回:なぜ日本では“ジャケットタイプBCD”ばかりなのか?」というテーマです。
楽しみにしていただける人は少ないと思いますが、ぜひ続けて読んでみてくださいね。
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