For Divers【ダイバーの皆さん向け】オーナーブログ海と環境知ってる?

海の中まで暑い夏!

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 開口一番!「暑い!」となる感じです。
今日も危険な災害レベルの酷暑です。

ダイブテリーズ
北海道積丹の海も水面25℃以上!

こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。

この夏の異常な暑さ、皆さんも肌で感じていることと思います。
連日の猛暑日で「今年は特に暑いね」という声をよく聞きますが、私たちダイビング業界にいる者として、もっと深刻な変化を実感しています。

それは、海の中まで暑いということです。

普通なら水に入れば涼しくて気持ちよいはずなのに、最近の伊豆の海は水温が高すぎて、潜っても暑さから逃れることができません。
今回は、私たちの愛する伊豆の海で実際に起きている変化について、データと現場の実感を交えてお話しします。

今日のブログは
海の中まで暑い夏!
海で起きている驚くべき変化
ぜひ読んでみてください。

気候はこんなに変わった

まず、伊豆の気温がどのように変化したかを見てみましょう。

従来の伊豆は、海洋性気候の恩恵を受けて夏の平均気温が約26℃、冬が約7℃という温暖で過ごしやすい気候でした。
この安定した気候が、多くの観光客やダイバーを惹きつける魅力の一つだったのです。

ところが現在は、連日35℃を超える猛暑日が続き、まさに「災害レベル」と表現される高温が日常となっています。
以前は30℃を超えることも珍しかったのに、今では35℃超えが当たり前になってしまいました。
この変化は明らかに異常な状況と言えるでしょう。

最も深刻な海水温上昇

特に驚くべきは海水温の変化です。インストラクターとして長年活動してきた私にとって、この変化は肌で感じられるレベルです。

気象庁のデータを見ると、日本近海の海水温は約100年間で1.28℃上昇しており、これは世界平均の0.61℃を大きく上回る数値です。
つまり、日本周辺の海は世界平均の約2倍の速度で温まっているということになります。

実際のダイビングでは、夏場の浅場(5-10メートル)で28-30℃を記録することが珍しくなくなりました。
これは従来の伊豆の海水温を大幅に上回る数値で、ダイバーにとって装備選択にも影響が出るほどです。
本来なら涼しさを感じられるはずの水中で「暑い」と感じるのは、明らかに異常な状況です。

なぜこのような変化が起きているのか

この異常な気温・海水温上昇には、いくつかの要因が複合的に作用しています。

地球温暖化の深刻な進行

最も根本的な原因は地球温暖化です。
2024年の年平均海面水温は、統計開始の1891年以降で最も高い値となり、過去10年間の値はすべて歴代10位以内という状況になっています。

温室効果ガスの増加により大気中に蓄積される熱量が増え続けており、特に海洋は地球上の熱の約93%を吸収するため、海水温上昇がより深刻な問題となっているのです。

海水の熱膨張現象

興味深いことに、2024年の海面上昇の主要因として「熱膨張」が挙げられています。
これは海水が温められることで体積が増加する現象で、海水温上昇が単なる表面的な問題ではなく、海洋全体の物理的変化を引き起こしていることを示しています。

海流システムの変化

黒潮をはじめとする海流システムの変化も影響しています。温暖化により海流の流路や水温が変化し、従来とは異なる暖かい海水が伊豆半島周辺に流れ込むようになっている可能性があります。

ヒートアイランド現象との相互作用

陸上のヒートアイランド現象と海水温上昇が相互に影響し合い、特に沿岸部での温度上昇が加速されています。
都市化の進展により陸上で蓄積された熱が海に放出され、海水温をさらに押し上げているのです。

海の生態系に現れている変化

この環境変化は海の生態系にも深刻な影響を与えています。
長年親しんできた伊豆の魚種の分布が変わり、南方系の魚類が増える一方で、冷水を好む種類が減少しています。

  • 海藻類の生育環境の変化(磯焼け現象の発生)
  • サンゴ礁の白化現象の頻発
  • 魚種分布の変化(南方系魚類の増加、冷水性魚類の減少)
  • 海の生物多様性への脅威

私たちが案内する美しい水中世界が、徐々に変化していく現実に直面しています。

私たちにできること

この深刻な状況に対して、私たちには何ができるでしょうか。

日常生活での環境配慮

まず大切なのは、温室効果ガス削減への個人レベルでの取り組みです。

  • 省エネルギーの実践
  • 再生可能エネルギーの利用
  • 公共交通機関の活用
  • 環境に配慮した消費行動

一人ひとりの積み重ねが重要です。

海洋保護活動への参加

海洋環境保護の活動に参加し、海の現状を多くの人に伝えることも大切です。
海の変化を直接目撃している私たちには、その現実を伝える責任があると感じています。

持続可能なダイビングの実践

ダイビング活動でも環境負荷を最小限に抑える取り組みが求められます。

  • 適切なブイの使用
  • 海洋生物への接触回避
  • ゴミの持ち帰り
  • 環境に優しい日焼け止めの使用

基本的なマナーを徹底することが重要です。

科学的観測への協力

水温や生物分布の変化について、継続的な観測データの収集に協力することも有効です。
私たちダイバーの日常的な潜水記録は、貴重な科学データとなる可能性があります。

未来への希望と取り組み

温室効果ガスやエルニーニョなど、気候変動の要因は現在も続いているため、その影響は避けられないのが現実です。しかし、諦めるわけにはいきません。

科学技術の進歩により、効果的な温室効果ガス削減技術や海洋生態系の回復技術が開発されつつあります。
また、国際的な取り組みも強化され、パリ協定に基づく各国の対策が本格化しています。

私たちダイビング業界も、この変化に適応しながら持続可能な海洋利用のモデルケースとなることを目指す必要があります。
環境教育プログラムの充実、地域コミュニティとの連携強化など、できることは多くあります。

 ダイバーとして私たちができること

• 水温や生物の変化を記録し、情報を共有する
• 環境に配慮したダイビング実践を心がける
• 海洋保護の重要性を多くの人に伝える
• 持続可能な海洋利用を推進する

おわりに

伊豆の海で起きている気温・海水温上昇は、地球規模の気候変動の現れです。
1891年から2024年までの長期的な上昇傾向の中で、私たちは特に急激な変化の時代を生きています。

水中でも「暑い」と感じるこの異常事態は、一時的な現象ではなく、人類が直面している最も深刻な環境問題の一つです。
しかし、この現実を正しく理解し、適切な行動を取ることで、まだ希望は残されています。

海を愛する私たちだからこそ、この美しい海を次世代に残すために今行動を起こさなければなりません。

一人ひとりの取り組みが、やがて大きな変化を生み出すことを信じて、海の現場から環境保護の重要性を発信し続けていきたいと思います。

伊豆の海が再び涼しく清らかな水中世界を提供してくれる日を願いながら、今日もまた海に向かい、その変化を見つめ、記録し、多くの人々に伝えていきます。

このブログでは、伊豆の海で実際に感じている環境変化について、現場の視点から発信しています。
海洋環境保護について、一緒に考えていきましょう。

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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