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PADI40年メンバーとして感じる「TIME誌選出」の本当の意味

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今日は暑くなりました。
浜松の今日の最高気温28度超。
気持ちいいといえば気持ちいいんですけどね。
ダイブテリーズこんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。
ダイブテリーズは40周年。
PADIは今年60周年。
2月には60周年記念イベントもありました。

先日、PADIが米TIME誌の「TIME100 Companies Industry Leaders」において、サステナビリティ分野のリーダー企業として選出されたというニュースを見ました。

https://www.dreamnews.jp/press/0000349314

40年間PADIメンバーとして海に関わり続けてきた私にとって、このニュースは単なる「海外メディアに評価された」という話ではありませんでした。

正直に言えば、少し胸が熱くなりました。

なぜなら、私がダイビングを始めた頃、「ダイビング」はまだ今ほど身近なものではなく、海洋保護という言葉も一般的ではなかったからです。

当時のダイビングは、「海を楽しむ趣味」という意味合いが強く、今のように“海を守る存在”としてダイバーが語られる時代ではありませんでした。

もちろん昔から海を愛するダイバーはたくさんいました。
でも、その想いを世界規模の行動へと変えていく仕組みは、まだ十分ではなかったと思います。

そんな時代から40年余り。

PADIがTIME誌から「世界に影響を与えるサステナビリティ企業」として認められた。
これは単なる企業表彰ではなく、世界中のインストラクターやダイバーたちが積み重ねてきた歴史への評価でもあると感じています。

今日のブログは・・・
PADI40年メンバーとして感じる「TIME誌選出」の本当の意味
ぜひ読んでみてください。

海の仕事は、海の現実を知る仕事でもある

長年、海の現場に立ってきました。

春の透視度。
夏の黒潮。
秋の魚影。
冬の静けさ。

毎年同じように見える海でも、実際には少しずつ変化しています。

魚が減った場所。
サンゴが弱った場所。
海藻が減ったエリア。
以前は普通に見られた生き物が少なくなった海。

逆に、環境が回復して魚が戻ってきた場所もあります。

海は正直です。
人間の行動が、そのまま海に現れます。
だからこそ、海に関わる仕事を長く続けていると、「楽しむだけでは続かない」ということを自然と理解するようになります。

海を守らなければ、ダイビングそのものが未来に残らない。
これは理想論ではなく、現場に立つ人間ほどリアルに感じていることだと思います。

PADIが変わったのではなく、進化してきた

今回のプレスリリースの中で印象的だったのは、TIME誌がPADIを「ダイバーを海洋保護の担い手へ変えている存在」と表現していた部分でした。

この表現は、本当にその通りだと思います。

昔のPADIは、もちろん安全教育の世界的リーダーでした。
安全基準。
教育システム。
インストラクター育成。

そのどれもが非常に高いレベルで整備されていて、世界中のダイバーから信頼されてきました。
しかし今のPADIは、それだけではありません。

「海へ行く人を増やす」だけでなく、「海を守る人を増やす」組織へと進化している。
そこが、昔との大きな違いだと思います。

実際、最近の講習では海洋環境について話す機会が本当に増えました。
昔は器材の使い方やスキル説明が中心でしたが、今は中性浮力ひとつ取っても「サンゴを傷つけない潜り方」という視点が加わっています。

フィンキック。
着底。
浮力。
移動方法。

すべてが環境保護につながっています。
つまり、ダイビングスキルそのものが海を守る技術になってきているんです。
これはとても大きな変化だと思います。

インストラクターは、海への入口を作る仕事

私は以前から、「インストラクターは命を預かる仕事というより、自分の力で海を楽しめるよう導く仕事」だと思っています。

これは責任が軽いという意味ではありません。
むしろ逆です。

人を依存させるのではなく、自立したダイバーへ育てる。
それが本来の教育だと思っています。

だからこそ、初心者の方が最初に見る海の印象は本当に大切です。

海が怖かった。
楽しくなかった。
怒られてばかりだった。

そんな経験をしてしまえば、海から離れてしまうかもしれません。

逆に、

「海ってこんな世界なんだ」
「また潜りたい」
「この景色を守りたい」

そう思ってもらえたら、その人は一生海とつながる可能性があります。
インストラクターの役割は、単にスキルを教えることではなく、“海との出会い方”を作ることなのかもしれません。
そして、その積み重ねが世界中で起きているからこそ、今回のTIME誌の評価につながったのだと思います。

40年続けてきて思うこと

40年という時間は、決して短くありません。
正直、ここまで続けるとは若い頃は思っていませんでした。

良い時代もありました。
厳しい時代もありました。

ダイビングブーム。
景気の変化。
災害。
コロナ。

海の世界も大きく変わりました。
それでも続けてこられたのは、やはり海が好きだからだと思います。
そして、海の中でしか味わえない感動があるからです。

水中に入った瞬間の静けさ。
光のカーテン。
魚群に包まれる感覚。
初めて呼吸できた時の感動。

あの感覚は、何年経っても特別です。
だからこそ、その海を次の世代へ残したい。

最近は若いダイバーたちを見ていて、とても頼もしく感じることがあります。

環境意識が高い。
海洋ゴミへの関心も強い。
SNSを通じた発信力もある。

私たちの世代とは違う形で、海を守ろうとしている。
それはとても希望のあることだと思います。
ダイブテリーズでずーっとやり続けているビーチや水中のごみ拾いも皆さん積極的に参加していただけます。

「海を守る」は特別なことじゃない

海洋保護という言葉を聞くと、何か大きな活動をイメージする人もいるかもしれません。
でも実際は、小さな積み重ねだと思います。

ゴミを拾う。
サンゴに触れない。
無理なダイビングをしない。
海の情報を伝える。
地域の海を大切にする。
ダイブテリーズ

それだけでも十分意味があります。
むしろ、現場レベルで続けられる小さな行動こそ、一番大切なのかもしれません。

PADI AWAREの活動もそうですが、「世界を変える」というより、「海と人の関係を少しずつ良くしていく」という考え方に私は共感しています。

海を知る人が増えれば、海を壊そうとする人は減る。
これは40年間現場にいて、本当に感じることです。

ダイビングは人生を豊かにする

私はダイビングというものを、単なるレジャーだとは思っていません。
もちろん遊びでもあります。
趣味でもあります。
でもそれ以上に、「人生の見え方を変える体験」だと思っています。

海の中へ入ると、人間は自然の一部だということを嫌でも感じます。
自分中心では生きられない。
自然に逆らえば危険。
だからこそ謙虚になる。
海は多くのことを教えてくれます。

そして、海を知れば知るほど、「守りたい」という気持ちが自然に生まれてくる。

今回TIME誌が評価したのは、まさにそこなのではないでしょうか。
PADIは単にライセンス(Cカード)を発行している組織ではない。

海を愛する人を増やし、海を守る仲間を世界中につくっている。
その積み重ねが、60年という時間の中で世界的な評価につながった。

私はそう感じています。

最後に

40年間PADIメンバーとして活動してきて思うのは、ダイビング業界はまだまだ可能性があるということです。

海には、人を変える力があります。
価値観を変え、人生を変え、自然への見方を変える力がある。
そして、その入口を作るのが私たちインストラクターの仕事なのだと思います。

今回のTIME誌の選出は、PADIという組織だけでなく、世界中で海と向き合ってきたインストラクターやダイバーたちへのメッセージでもあるように感じました。

「海を楽しむこと」と「海を守ること」は、もう別々ではない。

これからの時代、その両方を自然にできるダイバーを育てていくことが、本当の意味でのダイビング教育なのかもしれません。
そして私自身も、まだまだ海から学び続けたいと思っています。

40年潜っても、海はまだ知らないことだらけです。
皆さんも一緒に学びませんか?
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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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