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なぜ日本ではスチールシリンダーなの?

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今日は土曜日。
海のお客様とプールでダイビングスクールのお客様。
今年は週末にプールを希望されるお客様が多いですね。
今日は午前中からプールダイブです。

ダイブテリーズ

こんにちは。
PADIインストラクターの我妻です。

世界のダイビング事情と日本のダイビングスタイルを比べてみると、「あれ?なんで日本ってこうなんだろう?」と感じることがいくつかあります。
そのひとつが「スチール(鋼鉄)シリンダーの使用率の高さ」です。
先日も海外からのお客様を受け入れているサービスのスタッフから、「外国人にどう説明するのがいいか?」と相談を受けました。

例えば、アメリカや東南アジア、オーストラリアなどではアルミシリンダーが主流です。
ダイビングを長く続けている方ほど「海外はアルミ、日本はスチール」という印象をお持ちではないでしょうか。

では、なぜ日本ではスチールシリンダーが多く使われているのでしょう?
今日はその背景を、歴史・地形・運用方法・業界文化などから読み解いてみたいと思います。
あくまでも、「こういうことだよねー!」という個人的な見解です。

タイトルは
なぜ日本ではスチールシリンダーが主流なのか?
〜アルミとの違いと歴史的背景〜
ぜひ読んでみてください。

■ シリンダーの違いと基本的な特徴

まず、スチール(鋼鉄)とアルミの違いをおさらいしておきましょう。

特徴 スチールシリンダー アルミシリンダー
重さ(陸上) 重い 軽い
浮力(中性浮力) マイナス浮力 中性またはややプラス浮力
耐久性 高い(錆には弱い) 錆に強い(内側腐食には注意)
容量表記(例) 10L・12L 一般的に10L~11.1L
主な使用国 日本、ヨーロッパなど アメリカ、東南アジアなど

スチールは「沈む」、アルミは「浮きやすい」
これは中性浮力の取り方やウェイト調整に影響する大きな要素です。

■ 日本にスチールが広まった理由①:シリンダー製造と高圧ガス保安法の影響

日本におけるスチールシリンダーの普及には、法規制と産業構造が大きく関わっています。

日本では「高圧ガス保安法」という法律のもとで、シリンダーの規格・耐圧検査・刻印・耐用年数などが管理されています。
この法律のもと、長らく「スチール=正規で信頼できるシリンダー(タンク)」という位置づけがあったのです。
言い換えると、日本の中では、高圧ガスのシリンダー(タンク)はスチールという考え方が浸透していたのです。

1970年代〜80年代、日本でのレクリエーショナル・ダイビングの普及とともに、国内のシリンダー(タンク)製造業者はスチール製のダイビングシリンダー(タンク)を中心に生産を行っていました。

一方、アルミシリンダーは国内製造はなく、当初、日本の法制度と合致する形式での輸入・検査が難しく、広く流通させるまでに時間がかかったのです。

ダイブテリーズ

■ 日本にスチールが広まった理由②:地形・エントリー方法との相性

日本の多くのダイビングポイントは、ビーチエントリー、特に磯や岩場からのエントリーが多いという特徴があります。

このようなエントリーでは、重心が下にあるスチールの方が安定しやすく、立った状態から海に入るのに向いていると言われています。

また、水中での姿勢維持においても、スチールタンクのマイナス浮力のおかげで、少ないウェイトで中性浮力を取りやすく、トリムもしやすいという利点があります。
日本の地形とダイビングスタイルにスチールがフィットしていたという背景があるのではないでしょうか?

■ 日本にスチールが広まった理由③:業界文化と慣習

もうひとつ見逃せないのが、日本の「業界の文化と慣習」です。

一度確立された「スチール=標準」というスタイルが、今もなおダイビング事業者間で広く受け入れられており、長年の流通網やレンタル設備、メンテナンス体制もスチール前提で動いているのです。

また、スチールの方が陸上での重量感があるため、「しっかり潜る」という真面目な印象や安全志向につながりやすく、日本人の気質とも相性が良かったのかもしれません。
(あくまでも想像ですが)

■ 海外でアルミが多い理由は「コストと効率」

一方、海外では、アルミタンクが主流です。
理由は明確で、コストと効率の良さです。

アルミは製造コストが比較的安く、腐食に強く、メンテナンスの手間も少ないため、使い回しが前提の大量レンタル向き。さらに、エントリーがボート中心のため、軽さが利点になります。

中性〜正浮力気味の特性も、インストラクターやガイドが水中で浮きやすく動きやすいという点でメリットと捉えられているのです。
サイドマウントスタイルのダイビングの時は、明らかにアルミの方が扱いやすいと思います。

■ では、どちらがいいのか?

スチールが優れている、アルミが劣っている、ということではありません。
それぞれの特性を理解し、スタイルや目的に応じて選ぶことが大切です。

例えば、

  • 冬のドライスーツ+ビーチダイビングならスチールの方がバランスが取りやすい。
  • 南の島でのボートダイビングや軽装のファンダイブならアルミの方が楽に感じる。

最近では日本国内でもアルミシリンダーの導入が進んできていますが、まだまだスチールの優位性は根強く残っているのが現状です。

■ おわりに:選ぶ理由があるということ

「なぜ日本ではスチールが多いのか?」という問いに対して、その背景には法律・産業・地形・文化という複合的な理由が存在しています。

何となく「日本はこういうもの」と捉えられがちな器材の選択にも、ちゃんと理由がある
それを知ることは、より安全で快適なダイビングライフへの第一歩だと私は思います。

あなたがこれから潜る1本も、器材の背景を少し意識するだけで、より深く、そして楽しくなるかもしれませんね。

ご質問や、シリンダーの違いを実際に体感してみたい方は、ぜひダイブテリーズまでお気軽にお問い合わせください!
PPB SPコースでシリンダーの種類を変えて浮力を体感することなども可能です。

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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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