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どうして日本はネオプレーンドライスーツが多いの?世界とのギャップを解説!

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いよいよ冬のダイビングシーズンが始まった感があります。
水温も少しずつ下がり始め、朝の出発時は最低気温が一桁の日も。
とはいうものの雪が降るわけでもなく、西寄りの風が強く吹いて冬の到来を感じるここ最近です。

ダイブテリーズ
こんにちは!
PADIインストラクターの我妻です。

この時期のダイビングで、冬や水温の低い海に潜るために欠かせないのが ドライスーツ。
水中でも陸上でも体を暖かく保ち、快適に潜れる頼もしい装備ですが、実は日本と世界では、よく使われるドライスーツの種類が大きく違うことをご存知でしょうか?

日本では ネオプレーン(クロロプレン)素材のドライスーツ が圧倒的に多く、ショップでも「まずはネオプレーン」と勧められることがほとんどです。
しかし、海外では軽くて動きやすい ファブリックシェルスーツ(トリラミネート素材) が主流で、ネオプレーンは少数派。
世界と比べると、日本だけの特徴がとてもはっきりしています。

では、なぜ日本だけがネオプレーンドライスーツを好むのか。
今回はその背景を、歴史、海の環境、ダイビングスタイル、教育やショップ文化の観点から分かりやすく解説していきます。

今日のブログは・・・
どうして日本はネオプレーンドライスーツが多いの?
世界とのギャップを解説!

ぜひ読んでみてください。

ダイブテリーズ
我妻、一押しドライスーツはこれ!Waterproof D7X
ダイブテリーズ
BARE AQUA TREK EVO

日本の海と気候にぴったりだったネオプレーン

ダイブテリーズ
4Dimensions RAX

日本は海に囲まれた島国で、地域ごとに海の環境や水温が大きく変わります。
真冬の水温は冷たいですが、極端に冷えるわけではなく、四季を通じて温帯の水温が中心です。
(北海道の海はちょっと別で考えてください。)

ネオプレーン素材のドライスーツは、素材そのものが体を保温してくれるのが特徴です。
「スーツ自体が暖かい」というのは、特に初心者やこれからドライスーツデビューをする方にとって大きな安心感です。
寒さで体が震えたり、集中力が途切れたりしないので、ダイビングに集中できます。

海外はもちろん温かな海もありますが、ドライスーツが必要な寒い海では、スーツ自体の保温力よりも、薄いシェルスーツに厚いインナーを組み合わせて調整する スタイルが主流。
極寒の海ではこの方が軽く、保温力の調整幅も広くなるため合理的なのです。
例えばUSAのロサンゼルスの水温。
14度から19度。
暖かいイメージがあるけど、寒流の影響でこんな感じ。

しかし日本の水温では、インナーをいくつも着るよりも、ネオプレーンでスーツ自体が暖かいほうが便利で、効率的でした。

歴史的背景:作業潜水からレジャーへ

日本のドライスーツ文化を語る上で欠かせないのが 歴史的背景
戦後、日本ではレジャーダイビングよりも前に、漁業や作業潜水の分野でウェットスーツが使われてきました。
漁師や海士(海女)、作業潜水士が安全に海中で作業するために必要だったのが、体にフィットする暖かいスーツです。

この文化が発展する中で、日本のウェットスーツ・ドライスーツは 採寸して作るハンドメイド というスタイルが一般的になりました。
「体にぴったり合うこと=良いスーツ」という考え方は、今も多くのショップやメーカーで大切にされています。

日本では、オーダースタイルでダイビングスーツを購入することが一般的ですが、海外の多くのエリアは既成サイズ(XS~XXXLなど)のものを購入することが多くなっています。

ネオプレーン素材は伸縮性が高く、採寸して作るスーツにぴったりでした。
そのため、レジャーダイバー向けのドライスーツも自然とネオプレーンが主流になったのです。
簡単に言えば、ウェットスーツの延長線にドライスーツが存在しているという考え方がベースにあるのではないかと思っています。

小型ボート中心のダイビングスタイル

日本のダイビングは、海岸沿いのポイントや小型ボートで潜ることが多いのも特徴。
多くの場合、1日で何本も潜り、休憩ごとに港やビーチに戻ります。移動距離も短く、長時間の乗船が少ないのです。

このようなスタイルでは、軽さや乾きやすさよりも 保温力や着心地の安定感 が重視されたのでしょう。
ネオプレーンは保温力が高く、浮力も比較的安定しているため、短時間のダイビングを何度も繰り返す日本の環境にぴったりです。

教育やインストラクター文化との相性

ネオプレーンはダイビングの深度により、スーツそのものの浮力が変化するという点はありますが、スーツそのものの保温力のおかげでインナーをあまり変化させることがないので、浮力変化が少なく、初心者でも扱いやすいという特徴があります。
スーツ自体が保温してくれるので、寒さで集中力が落ちる心配も少ないです。
また体にフィットしているので、スーツ内の空気の移動も大きくなく、姿勢などにも影響を与えることも少ないです。
このため、インストラクターが講習で使いやすく、ショップ側としても「まずはネオプレーンをおすすめしやすい」という好循環が生まれました。
結果として、日本のダイビング業界全体でネオプレーン文化が定着していったのです。

国内メーカーの強さも理由のひとつ

もう一つ忘れてはいけないのが、日本の国内メーカーの存在。
日本には、ウェットスーツやドライスーツの製造技術が高いメーカーが多く、ネオプレーン加工の技術も世界トップクラスです。

  • 採寸ハンドメイドに対応
  • 修理・補修も国内で完結
  • 体型に合わせた微調整が可能

こうした産業構造も、日本のネオプレーン文化を支える重要な要素になっています。
輸入のシェルスーツは価格が高く、納期も長期間を要することも多く、修理やアフターサービスが海外頼りになりやすいため、普及が進みにくかったのです。

世界とのギャップを知ることで得られること

日本のネオプレーン文化は、世界のスタンダードから見ると「ガラパゴス化」しているようにも見えます。
しかしこれは決して悪いことではありません。日本の海、気候、ダイビングスタイル、教育現場、国内メーカーの強さに適応した合理的な進化なのです。

海外のシェルスーツ文化と比較することで、器材選びの幅や理解が広がります。

  • スーツそのものの暖かさ重視なら → ネオプレーン
  • 軽さや乾きやすさ重視なら → シェル
  • 初心者や講習なら → ネオプレーン
  • 自分でインナーを調整したい上級者なら → シェル

まとめ:ネオプレーンが日本で主流になった理由

日本でネオプレーンドライスーツが多い理由は大きく5つです。

  • 日本の温帯の海で、スーツ自体の保温力がちょうど良かった
  • 戦後の作業潜水文化と採寸ハンドメイド文化が定着していた
  • 小型ボート中心のダイビングスタイルに合っていた
  • 教育や講習で扱いやすく、ショップが推奨しやすかった
  • 国内メーカーの技術力とサポート体制が優れていた

世界のダイバーと比べると違いが大きいですが、これは日本独自の進化の結果です。
自分の潜る海やスタイルに合ったスーツを選ぶために、背景を知ることはとても大切です。

ダイブテリーズでは、それぞれの皆さんのお話をお伺いして、ご自身の未来のダイビングスタイルに合っているドライスーツをチョイスするお手伝いをしています。
そのためスタッフは状況に応じて、ファブリック、ネオプレンのドライスーツを使い分けしています。

またドライスーツを初めて使う方は、ぜひ ダイブテリーズのプールでドライスーツオリエンテーション を受講してください。
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TORU

我妻 亨(わがつま とおる) PADIコースディレクター No.801010 ダイブテリーズのオーナー兼史上最強雑用係 ダイビングは42年目。PADIインストラクターは38年! 日本国内の南の島のリゾートガイドダイバーから1990年にPADIコースディレクター認定、現在に至る。 ダイビングに関してのことならなんでもご相談ください。 ダイビングのこと、ダイビングの中の話など、書きますのでぜひよろしく!もちろん日常のつぶやきも!いろいろ書くのでお楽しみに!

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