PADIドライスーツ使用に関するルールの更新について

いよいよ秋も深まり、ドライスーツの季節。
ドライスーツのトレーニングに関して、PADIがルールを更新したので解説してみようと思います。

こんにちは！
PADIコースディレクターの我妻です。

ドライスーツを使ってのダイビングって快適です。
でもそれは、快適に使えるドライスーツがあり、使い方をしっかりマスターできていることが条件。
ドライスーツの適切な使用方法をしっかり習得していないダイバーの急浮上による怪我や減圧症などの事例が増加傾向。

そこでより安全に潜るために、PADIがドライスーツについてルールを更新したのでブログで書いてみます。
タイトルは・・・
PADIドライスーツ使用に関するルールの更新について
大切なことなので読んでみてください。

PADIは、2023年6月1日より、ドライスーツの使用に関するルールを更新しました。
この更新により、ドライスーツを使用してダイビングコースを受講する際、ドライスーツ・スペシャルティ・インストラクターのみが指導可能になり、また以下の3つの条件のいずれかが必要となります。

• PADI ドライスーツ・スペシャルティ・ダイバー認定（または他のトレーニング団体による認定）をすでに受けている
• ドライスーツで少なくとも4回のダイビングを行った経験があり、トレーニングレコードやログブックにて証明を提出できる
• PADI ドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ・コースと平行して受講中である

今回の更新は、ドライスーツの安全な使用を促進するために行われたものです。
ドライスーツは、ウェットスーツよりも水温の低い環境で使用されるため、適切な知識と技術がなければ危険を伴う可能性があります。
今回の更新により、基本的に新たにドライスーツの使用を希望するダイバーは、ドライスーツ・スペシャルティ・コースを受講して、ドライスーツの安全な使用方法を学ぶ必要があります。
当店での基本ポリシーとなります。
詳しくはPADIの記事をご覧ください。

ドライスーツの安全な使用方法を学ぶために

ドライスーツ・スペシャルティ・コースでは、ドライスーツの構造や機能、使用方法、トラブルシューティングなどについて、実技と座学で学ぶことができます。
具体的には、以下の内容について学びます。

• ドライスーツの構造と機能

ドライスーツは、水の浸入を防ぐスーツです。
主に、シェル（ファブリックorネオプレン）、インナーウェア、ジッパー、吸気/廃棄バルブなどで構成されています。

• ドライスーツの着脱と保管

ドライスーツは、ウェットスーツよりも着脱が難しいため、注意が必要です。
また、保管時には、シワや破れが生じないように注意する必要があります。

• ドライスーツの使用方法

ドライスーツは、ウェットスーツよりも体温を保つことができます。
スーツ内部に空気がある状態のため、ウエイト調整や中性浮力の調整が重要です。
また、深度が浅くなるとドライスーツ内に空気が膨張するため、適宜排気するテクニックも必要となります。

• ドライスーツのトラブルシューティング

ドライスーツには、水没やジッパーの故障などのトラブルが発生する可能性があります。
ドライスーツ・スペシャルティ・コースでは、これらのトラブルシューティング方法についても学ぶことができます。

ドライスーツ・スペシャルティ・コースの受講方法

ドライスーツ・スペシャルティ・コースは、当店で随時開催しています。
まずは店内プールでドライスーツの基本的な使い方を練習し、海でインストラクターと2ダイブ以上のダイビングをします。
ドライスーツ・スペシャルティ・コースの受講には、オープンウォーター・ダイバーの資格が必要です。

ドライスーツの使用を検討しているダイバーは、ドライスーツ・スペシャルティ・コースの受講をおすすめします。
また、ドライスーツSPインストラクター資格をお持ちでないPADIインストラクターへはドライスーツSPインストラクターコースも随時開催！

詳しくはお問合せください。